糖尿病の“予備軍”とは?
血糖値が基準内でも油断できない理由
「健診では“正常”だったから大丈夫!」──そう思っていませんか?
実は空腹時血糖が基準内でも、食後だけ血糖がハネ上がる“隠れ高血糖”が潜んでいることがあります。放置すると数年で正式な糖尿病へ進行するケースも。
生活習慣病としての位置づけとリスク
糖尿病は遺伝だけでなく、食べ過ぎ・運動不足・睡眠不足など毎日のクセが大きく影響します。だからこそ「まだ病気じゃないから」と先延ばしにせず、早めの軌道修正が肝心です。
自覚しにくい初期症状
口渇(のどの渇き)と多飲
甘い飲み物が手放せなくなるのは体が水分を欲しているサイン。血糖が高いと体は尿で余分な糖を捨てようとするため、強烈なのどの渇きが出やすくなります。
頻尿・夜間尿が増える
「夜中に何度もトイレへ…」という変化も要注意。排尿回数が増えることで睡眠の質が落ち、さらに糖代謝が悪化する悪循環に。
強い空腹感と体重減少
食べてもすぐお腹がすくのに、なぜか痩せていく——これはエネルギーが細胞へ届いていないサイン。ブドウ糖が利用されず、筋肉を分解して補おうとするためです。
目に現れるサイン
視力のかすみ・ぼやけ
「夕方になると新聞が読みにくい…」そんな時は網膜の毛細血管がダメージを受けているかも。放置すると糖尿病網膜症に進行するリスクが高まります。
手足のむくみ・しびれ感
末梢神経の血流が落ちるとピリピリしたしびれやむくみが。履き慣れた靴がきつく感じたら早めに医療機関へ。
皮膚・口内に出る異変
かゆみ・カンジダなど感染症の増加
高血糖は細菌や真菌のエサ。特にデリケートゾーンのカンジダ症や皮膚のかゆみが増えたら注意信号です。
小さな傷が治りにくい
包丁の小さな切り傷が1週間以上ジクジク…そんな時は血流障害が疑われます。傷の治りは毛細血管の健康バロメーターと覚えておきましょう。
体力・気力が落ちる
慢性的な疲労感
炊事・洗濯だけでクタクタ、昼寝しても回復しない——ブドウ糖がエネルギーに変換されずガス欠状態になっている可能性があります。
集中力・思考力の低下
「レシピを思い出せない」「家計簿が進まない」など頭がぼんやりするのは脳がエネルギー不足だから。放置は認知症リスクを高めることも。
女性・男性特有の症状
女性—月経不順・膀胱炎が増える
血糖コントロールが乱れるとホルモンバランスが崩れ、月経周期が乱れがち。また膀胱炎を繰り返す場合も血糖チェックがおすすめ。
男性—勃起不全(ED)・性機能低下
血管障害が進むと海綿体へ血液が届きにくくなり、EDの形で現れることがあります。恥ずかしがらず内科で相談を。
検査値が発する警告
空腹時血糖値・HbA1cの基準超え
- 空腹時血糖値:110 mg/dL以上
- HbA1c(過去1〜2か月の平均血糖):5.6%以上 これらは医療機関で再検査が勧められるラインです。
HbA1c(ヘモグロビンA1c)
──赤血球のタンパク質に糖がくっついた割合。数字が高いほど血糖コントロール不良を示す指標。
隠れ高血糖を見抜くOGTT(75 g経口糖負荷試験)
甘い液体を飲み、2時間後に血糖を測る検査。普段の健診では見逃される予備軍も発見できます。
今すぐできるセルフチェック
体重・ウエスト周囲径の定期測定
毎週同じ時間に体重計+メジャーでチェック。ウエストが女性90 cmを超えると脂肪肝やインスリン抵抗性が疑われます。
食後2時間血糖を測る簡易方法
市販の自己血糖計を活用すれば自宅でOK。ごはんを食べた後2時間で140 mg/dL未満が目安です。
危険信号を感じたら取るべき行動
食事・運動・睡眠の生活習慣改善ポイント
- 食事:主食は茶色(雑穀・玄米)を選び、野菜→タンパク質→炭水化物の順に食べる
- 運動:夕食後の15分ウォーキングで“食後高血糖”をカット
- 睡眠:22〜23時就寝で成長ホルモンを味方に
早期受診で重症化を防ぐ
「ちょっと気になる…」段階なら内科か糖尿病専門医へ。早期なら食事指導だけで改善できるケースも多いです。
糖尿病を防ぐための継続的ケア
有酸素&筋トレを組み合わせた運動習慣
ウォーキング+週2回のスクワットやプランクで筋肉量アップ。筋肉は“天然の血糖コントローラー”です。
ストレスマネジメントと定期検診の大切さ
家事・育児でストレスMAXのときは深呼吸や好きな音楽で自律神経を整えましょう。半年に1回の検診で“隠れ高血糖”を早期発見。
まとめ:小さなサインを見逃さず、未来の自分を守ろう
糖尿病は「ある日突然」ではなく、体がコツコツ送るサインの積み重ね。のどの渇きや疲労感といった“日常の違和感”に気づき、生活習慣を少しずつ整えるだけでも将来の合併症を遠ざけられます。
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主婦の皆さんが家族も自分も笑顔でいられるよう、今日からできるセルフケアを取り入れてみてくださいね。


